技術介入要素を極力排除して、対人ゲームで勝つにはどうすればいいんだろうね?

今晩は。マルコです。

 私が初めて触る格闘ゲームタイトルである「スカルガールズ」をやり始めてからもうすぐ4年。プレイ時間は2700時間程になり、末席ながら上級プレイヤーグループに何とかへばりつけるようになりました。そんなこんなで最近は自分の考えとか攻略を、新規プレイヤーに僭越ながらお教えする事も増えてきました。

 そんな折、ふと一人のプレイヤーの方が
「○○すればいいってのは分かるよ。でも○○が出来ないからどうしようもないじゃん」
といった旨のツイートをしていて、それがずっと頭の中で残り続けていてこんな時間にまたPCに向かう事になりました。


・信じ難いレベルの事もできないことがある

 こうスカルガールズに関しては教える側になるまで一応上達した私ですが、ぶっちゃけた話「対人アクションゲーム自体」は未だに死ぬほどへたっぴです。

 最近Them's Fightin' Herdsという可愛い動物達が戦う格ゲーを買って見たのですが、このゲーム所謂「3C」というコマンドが存在するのですよ。格ゲー知らない人に説明すると、「方向キーを前斜め下に押しながらボタン一つ押す」っていうただそれだけのコマンドなのですけど、私これが全く出来なかったのですよ。いや本当に。

 一緒に始めたスカルガ勢にも
「何で出来ないのww」
「いやちょっと3C出ないは脳に障害があるとしか…」
と散々笑われたのですけれど、対戦中にこの「3C」にピクリとも指が動いてくれないのですよね。(因みにスカルガに3Cは存在しない)

 
もう一つ。私「Battlerite」という、「LoLにアクション要素強くして2vs2にしたMOBA」みたいなゲームをやっていたのですが、このゲームEX技(通常より強化された技)を出すために「Shift+別キー」を押す必要があるのですよ。私これの「Shift+Qキー」がやっぱり全く出来なくて「Shift+Wキー」押してたり、そもそもShiftが押せてなかったり…

 一番よくやらかして酷かったのは「Shift+Tabキー」を押すミスで、これをsteamゲームでやらかすとどうなるか。皆さん知ってますか?答えはゲーム画面からsteamメニューに飛ぶんですよ。勿論その間ゲーム内で操作は受け付けません。だから「強化バリア張ろうとしていきなり敵の前でぼっ立ちしてそのまま殺される」みたいなショーもないミスを連発して自分味方含めてくっそイライラする経験を何度もしました。


 上述した例は出来るプレイヤーからすれば「いや、そんな事も出来ないの??マジ??」ってなるレベルの技術なのです。いやでもほんと、人間別ゲーでクソ長いコンボを9割9分実戦で完走できたとしても、「Shift+Qキー」一つ出来なくて、こういう「出来て当然でしょ」っていう技術も人によっては出来ないって事があり得るんですよ。

 でもそういうプレイヤーだって例え出来なくても上手くなりたいんですよ。そのゲームを。じゃあ出来ないものは仕方ないとして、

【どうやってその人がその技術抜きで勝てるようになるか】

を考えるのが今回のお話の肝ってわけです。

・「この人しかこれ出来ないから一番強い」は悔しいけどある話

 で、いきなりこの話を否定する話から入って申し訳ないんですが、ぶっちゃけ対人ゲームにおいて、一番強くなりたかったらその人しかできない技術と言うものは必須だと思ってます。

 いやだってしょうがないんですよ、こればっかりは。事実なんですから。

 昨今対人ゲーム、特に格闘ゲームでは「初心者バイバイ」「操作が難しい」と技術介入度の高さを非難する意見が目立ちますが、いやもうそれはしゃーないんですよ。一対一で同じ土俵で人と人がぶつかったら、そこで勝敗を分けるのは才能と努力の差しかないのですよ。

 他の棋士よりもより良い展開を読む技術があるからこそ羽生名人が強いのですし、他の選手より早いタックルが出せるから吉田沙保里選手が金メダルを量産出来るのです。

 こんな事を書くと「んだよ!じゃあ諦めろって事か!」と怒られそうですが、先に結論を言うとそれは3分の1当たってます。

・逃走か、差別化か、妥協か

 「そいつしかそれ出来ないからそいつが一番強い」という身も蓋もない結論を書いてしまい、これから先お前は何を書くんだとなりそうですが、まぁこれから私が提案する我々凡人でも出来そうな3つの選択肢を聞いてから判断してくださいな。

その① そのゲームを諦める
 これが一番シンプルで分かり易く、かつ簡単な方法です。ゲームの根本にかかわる技術がどうしても出来ないのなら「このゲームは私に向いてなかったんだな」とすっぱり諦める。生身の人間に、鷹相手に空飛んで先にゴールに向かえって言ってるようなもんで、そもそも人間は飛べないんだから無理なもんは無理ですし、そりゃ酷だろって話です。

その② そいつとは違う技術を身に着ける
 これはもう少しポジティブですが、そこそこ難しい選択肢。先ほどの例を流用するなら、人間が鷹と空飛んで勝負するのは絶対勝てませんが、単にゴールに先に着けって事なら話は別です。頑張って足を鍛えて走って鷹に追いつくとか、自動車を作ってかっ飛ばしたり、色々やりようはあるものです。吉田沙保里選手がタックルを攻略され無敗ではなくなったように、他のやり方から強者に食いつくというのは、一度考えてみても良いと思います。

 …まぁ実際は幾ら足を鍛えても空飛ぶ鷹に勝てんように、余程の奇策や独自の技術を作らない限り素直に強い奴には勝てないのですが。まぁそこ当人の努力次第という事で。

その③ 一番は諦めて自分のやれるところまで強くなる
 私が一番お勧めしたく、尚且つ今日一番お伝えしたい選択肢です。

 そもそも鷹と戦う必要があるのかって話なんですよ。自分で例え話しておいてなんなんですけど。

 いやね、スタート地点には勿論鷹いるんですけど、他にも生身の人間は一杯いるんですよ。ゲームだから勝ちたいとは思うのですが、かといって自分が鷹になれるゲームってのは中々ないですし、恐らく一生の間で自分が鷹のポジションになれるゲームを見つけられない人の方が圧倒的に多いと思うのですよ。私含めてね。

 でも鷹になれないからってそのゲーム諦めたり、一々自動車こさえるのはあまりにもしんどいと思うのですよ。ガチでやるならいいですけど、遊戯・趣味としてあまりにも息苦しい。

 じゃあ勝負する相手を鷹じゃなくて周りの人間にしたらどうなるか?自分より走るのは得意な奴がいたり、そもそも走れない奴だったり、そもそも走る気はなかったり色々な条件を抱えた選手がいっぱいいるでしょう。その中で自分と同じような条件を抱えた選手を見つけて競争相手とし、そいつより早くゴールすることを目的に走ればいいんじゃないかなって、私は提案したく思います。

 
 勝負の世界はシビアで実力主義ですし、ガチでやろうと思ったら鷹を出し抜く為の必死な努力はいると思います。ただこれはゲームなんですから、もっと気負わずにランニングぐらいのスピードから。走るのも誰かと勝負するものきついなら、取りあえず歩いてゴールを目指すでもいいんです。

 段々とそこから要領を掴めて行けるようになったら、自分より足の速いヤツに挑戦したり、自動車をこしらえてみたりとやっていく感じでいいと思います。


 ではまた。