こんにちは。マルコです。
皆さん、Eternalやってますか?
一か月にわたるイベントも最終週に入り、プレイヤーが報酬を求め切磋琢磨し、相変わらずRankedも盛況です。そう!決してマイナーゲーではないのです!決して!だからみんなやろう!Eternal Card Game!
*2018/4/24 23時頃 Eternalのsteam同時接続数。本場であるアメリカが朝の10時な事を考えると、約900人は脅威のプレイヤー数と言えるのではないだろうか?いや言える(断言)
・このカードいるぅ???
そんなこんなでEternalを楽しくやっている私なのですが、最近デッキで色々悩むことがあるのです。
現在EternalのRankedで人気なデッキに三色武器コントロール(通称武器庫)があるのですね。
Eternalをやった事無い日本でも少数派のカードゲームプレイヤーの方々に説明すると、序盤は青や緑のAoEで盤面を抑え、中盤でHSでいう武器で相手の強いUnitを除去。終盤は武器で相手の顔を殴って勝つというコントロールデッキです。武器が分からない方はMtGのアーティファクトとかシャドバのアミュレットと思ってくれれば。
んでそのデッキが強いんですが、その強さの理由の一つに
「Eternalでは武器が破壊しづらい」
ってのがあるのです。
これはアーティファクトとかアミュレットで経験している人も多いと思うんですが、スペルでもないモンスターでもないカードってのは基本対処が難しいのですよ。そこが強みでもあるんですけど。
でも一応使いづらいですが破壊する術がないわけじゃなないのですよ。どこぞのナーフさえ無効化すると噂の巨像と違って。
個人情報に配慮した一枚
で、一応環境に多いし負けるのもムカつくから入れるんですよその使いづらいカードを。
そうするとどうなるか。まぁ腐ります。
引きたい時に引けないってのはザラで、酷いときにはそもそも対象のデッキに全く当たらなくなるのですよね。
んでそんなことを数戦繰り返しているとこう思うわけです。
「このカードいるぅ???」
と。
・メタカードは時に心を壊す
まず!まず!大事な事なのでよく聞いてください。(色付きコメント以外は読み飛ばしてしまう人というのが一定層居るというの最近学んだ。disのように思われるかもしれないが、対象者の方はそもそもここを読まないのでノーリスクである)
ここから話す内容は
基本一戦勝負が基本のDCGのランクマッチ
を想定した話である事を念頭に置いて欲しいのです。(遊戯王・MtG等のサイドデッキがあるゲームはまたちょっと話が変わる)
少し昔話をば…
遊戯王オンラインって覚えてますかね。2012年にサービス終了した、その名の通りオンラインで遊戯王が出来るゲーム。
ある日、ニコニコで遊戯王オンラインの動画を見ていたら、動画での対戦相手のデッキが妙だったのですよ。
入ってるカードは「インターセプト」(アドバンス召喚に反応する罠)とか「生贄封じの仮面」(アニメで仮面コンビが海馬相手に使ってたアレ)とかそういう何とも限定的で使いづらい妨害系のカードばかりで、デッキ自体に勝つ手段が明らか欠けていると。
(なーんか変な相手だなぁ)と思っているとコメントで「あ、これ今流行ってる帝メタか」と指摘が。
そう、デッキのカードが全部、帝という当時流行っていたデッキタイプのメタカードだったのですよ。
これね、皆さんちょっと想像してみてください、その人がそんな紙束みたいなデッキを握ってランクマッチをプレイしていた心情を。
誰しも自身が使ってない限り(場合によっては使っていても)強いデッキってのは基本憎いんですよ。だって当たると負けるんですものそりゃ悔しいんですよ。
で、その流行ってるデッキに負けが込んできてイライラすると(ちょっとメタカード入れて対策しよう…)ってなるんですよね。
でも、先ほど言った通り「肝心な時に引けない」「そういう時に限って違うデッキに当たる」現象は何処までもついてくるわけです。メタカードを入れているのにメタ先のデッキに勝てなかった。カードゲームやっていてこれほど腹立つことはそうそうありません。
そんなことを繰り返しているとどうなるか。
「あのデッキさえぼこぼこに出来ればあとは何もいらない…!アイツが憎い…!」
と、当初の目的もデッキのやりたかったコンセプトも忘れ、デッキにメタカードをガン積みしただひたすら一つのデッキをぼこぼこにする事だけ考えた復讐の鬼が出来上がるのです。
哀しいですね…心が壊れてしまった人を見るのはいつも胸が締め付けられる思いです。私はこの現象を【カードゲーマーの闇堕ち】と呼んでいます。
闇堕ちしている時、ゲーマーは大体こんな顔しながらランクマ回してる。
・DCGのランクマッチは国立大学入試
話を戻しまして…
一回一回一発勝負のDCGのランクマッチで、一つのデッキだけに焦点を絞ったメタカードをデッキのシナジーを無視して入れるってのは大抵いい事はないのですよ。さっきの昔話は極端な例なのですが、当初、勝率を上げたくて入れていたはずのメタカードが、勝率を下げる要因と成り得る可能性がある怖さと言うのはご理解できたと思います。
特定の条件のみに活躍するカードってのはどうしたって弱いんです。というより裏を返せば強いカード・デッキというのは「いつ引いてもそこそこ活躍できるカード」であり、そのカード群なのです。一教科だけ満点取れるけど他の教科3点の奴と、全教科80点取れる奴どっちがいろんな場所で活躍できるかという話です。
あちらを立てればこちらが立たずと昔からよく言いますが、「環境に対するメタ」というのを考えた時、人はどうしても「一番強いデッキ」に焦点を絞ってしまいます。
が、実際ランクマッチにはその他のデッキもゴロゴロしています。そうそう一デッキの使用率が5割超える環境はありません。そんな一デッキだけ見ていればいい、例えるなら二教科入試の私立大学のような環境なら一教科満点で他が出来なくとも合格出来るかもしれません。
ですが、DCGのランクマッチはいわば国立大学入試なのです。倫理科目を完璧にぶちのめせたとしても、数Ⅰ、Ⅱ・現代文・古典・生物・日本史etc.もほどほどにぶちのめせないと合格は絶望的でしょう。
HSで武器に腹が立ってハリソン入れたらプリに当たって「わぁっ…!」されたり、冥府エルフにキレてゲリュオン入れたら復讐入れず手札に腐り続けたり、身に覚えがある方もいるんじゃないでしょうか。
↑クラスに一人はいた、地理とか倫理だけ得意なクラスメート感のあるカード
↑全教科90点は取れる超優良児。生徒会長してて、副会長の可愛い女の子を彼女にしてそう。
今、HSのラダーで梟やスペルブレイカーが流行っているのは、彼らがどんな状況でも60点以上は取れる性能をしているからです。ミニオンを入れないデッキと言うのは滅多にありませんし、また最悪効果を使わずに場に出すことも可能とどんな時でも腐りにくいわけです。
・自分のデッキの最高のパフォーマンスを
色々と前置きが長くなりましたが、今回の言いたい事。
ランクマッチで一つのデッキにどんなにぐつったとしても、デッキを変にいじって無理に一教科だけ満点君を入れる事はないのです。もしデッキの中身を入れ替えるとしても
①デッキの本来の動きを阻害するカードは入れてはいけない
②一デッキにガン刺さりするより、なるべく他の流行デッキにもほどほどに刺さるカードを選ぶ
この二つを落ち着いて考慮してデッキを作れば、DCGランクマのストレスを少し軽減できるのではないでしょうか。
どんなデッキにもメタれるデッキは作れない。もし作れたとしたら、それは既にメタデッキではなく環境デッキなのである。
ある程度悟った方が、好きなデッキを使って勝ちたい時は気が楽になりますよ(元メタビート使いの経験談)
ではまた。